DOMAINE ARNAUD BAILLOT (ドメーヌ アルノー バイヨ)

フランス、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ地区の中心部ボーヌにあるこのドメーヌは2014年にスタートしたばかりの新しいドメーヌです。当主のアルノー・バイヨは1990年にボーヌから車で1時間ほどの小さな街に生まれ、30歳(2020年当時)と若く、これからに注目が集まる期待のドメーヌです。

当主であるアルノー・バイヨの奥さんローラはコート・ド・ニュイ地区シャンポール・ミュジニィのドメーヌ・ユドロ・ノエラの孫娘であり、結婚し、二人で自分たちのワイナリーをスタートさせました。2017年には自社畑を持つことができ、彼らが育てたブドウから造った最初のヴィンテージを造ることができました。

現在、コート・ド・ボーヌ地区の畑を中心にコート・ド・ニュイ地区の畑を含めて合計約8haの畑を所有しており(ただし、一部ブドウの購入もしており、完全な「ドメーヌ」というわけではなく、いわゆる、「マイクロネゴシアン」という位置づけが2023年現在では正しい。)、また借りているブドウ畑を合わせると合計で16.5haほどの規模になるとのこと。全ての畑に彼らが出向き管理をしており、これ以上の生産規模にすることは難しいとのこと。

最初のブドウ畑を取得して以来、持続可能な農業を実践しており、今では、彼らが管理しているブドウ畑は全てオーガニック栽培に切り替えることができました。ブドウ畑での作業は最小限の介入で行われ、収穫時には各区画のブドウの成熟具合を見ながら、全て手作業で行われます。

彼らの哲学は「テロワール」がしっかりとあるワインを造り出しながら、ブルゴーニュという土地が持つ複雑性に敬意を払いつつ、その複雑性をより押し上げていくとのこと。アルノー・バイヨのワインは世界中で急速に知られはじめています。
最後に当主よりメッセージを頂きました。
「日本の皆様はとても洗練されており、ワイン造りに関しても深く興味を持っておられます。そうした方々に私が造ったワインをお届けするのは大変心踊ることでありますし、ある意味「スリル」も感じています。ブルゴーニュのワインについて日本の方々はとてもよく知っているので、何でもお気軽にご連絡頂きたく考えております。また、このワインを通じて私のワイン造りへの献身と心を感じて頂けたら最高です。多くの方に楽しんで頂ければ幸いです。」

2023年9月にようやく訪問することができました。2022年にArnaud Baillotは長年の努力を経て新しく醸造施設を立てました。長く経営しているドメーヌやネゴシアンに混ざって、一からスタートさせ、ようやく自分たちの新しいスタートラインに立てたとのこと。「30年以上ワイナリーの経営をしている人たちがまわりにいるため、まだまだ新しいワイナリーである自分たちがしっかりとしたワインを造らないと他のワイナリーに迷惑がかかる」との思い出毎年ワイン造りに励んでいるとのことでした。

どのアペラシオンのワインがArunadさんとして一番好きなのか尋ねたところ、「ペルナンヴェルジュレスなども好きだが、まだ良く知られていないが、比較的低コストでもとても良い品質のワインを造る畑」のワインが好きとのことでした。訪問の最後にしっかりと握手を交わして、また再開することを誓いました。
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